
Fluent with Storiesとは
スペイン語のリーディング教材として、最近よく読んでいるのが Fluent with Stories の Short Stories シリーズです。
Kindle Unlimited対象なので、メンバーであれば追加料金なしで読むことができます。
このシリーズには、以下の4レベルが用意されています。
- A1(初級)
- A2(初中級)
- B1(中級)
- B2(中上級)
特徴は、レベルごとに複数の短編小説が収録されていることです。
各ストーリーは、
- まずスペイン語のみで読む
- 次にスペイン語本文と各段落に対応した英語訳を確認しながら理解する
という流れになっています。
英語訳は各段落ごとに対応しているため、分からなかった部分を確認しながら読み進めることができます。
また、音声版のURLも付属していまスノで、リスニング学習も組み合わせたい人には便利な仕組みだと思います。
実際に読んだ私の感想
私はB1とB2を読みました。
個人的な体感では、1つのストーリーを読むのにかかる時間は5〜10分程度です。
教材を探していて感じたのは、A1〜A2向けのスペイン語学習者向けストーリー教材は比較的多い一方で、中級以降になると選択肢がかなり減るということです。
初級者向けの教材は探しやすいですが、B1やB2レベルのスペイン語学習者向けに書かれた物語教材は意外と多くありません。そのため、このシリーズは中級以降のリーディング練習としてかなり役立ちました。
以前にはスペイン語の長編小説にも挑戦しましたが、中級レベルでは内容を追うことにかなり集中力が必要で、少し読んでは止める状態になりがちでした。
外国語で物語を読む時に難しいと感じるのが、情景描写や状況説明の部分です。例えば、霧の中の高速道路の渋滞や、金木犀の香りがする木の下に落ちている落ち葉のような場面描写です。
単語の意味は分かっても、頭の中で情景をイメージするのは意外と難しいと感じます。その点、短編小説は細かな情景描写が比較的少なく、早い段階で本題に入るため読みやすいです。
収録されている物語も、友情、恋愛、旅先での出会い、家族との関係など日常生活をテーマにしたものが中心です。
専門的な知識や特別な背景知識が必要になる作品は少なく、スペイン語の読解そのものに集中できます。
印象に残ったストーリーの傾向
読んでいて興味深かったのは、いくつか似たテーマが登場したことです。
例えば、
- 生き別れになった兄弟を探す
- 天涯孤独の主人公が新天地で親のような存在に出会う
- ケンカ別れした友人との関係をやり直す
といったストーリーです。
特に、家族の再会や男性同士の友情をテーマにした作品が印象に残りました。
これがスペイン語圏の物語でよく見られる傾向なのか、それともこのシリーズの特徴なのかは分かりませんが、日本語や英語の学習用ストーリーとは少し違った印象を受けました。
また、言葉の使い方でも面白い発見がありました。
あるストーリーでは、男性の友人同士がお互いを「tío」と呼んでいました。
最初は「tío=叔父」という意味で覚えていたため、「なぜ友達同士で叔父と呼ぶのだろう?」と違和感がありました。
しかし英訳では「dude」と訳されていて、親しい男性同士のカジュアルな呼びかけとして使われていることが分かりました。
韓国語でも、本当の兄弟でなくても親しい年上の相手を「オンニ」や「オッパ」と呼ぶように、言語によっては実際の家族関係とは別に、親しい相手を家族的な呼称で呼ぶことがあります。
スペイン語圏の物語を読むことで、こうした言葉の使い方や人間関係の距離感など、文化的な側面も知ることができるのが面白いところです。
私のおすすめはB1
もし最初に1冊読むなら、私はB1レベルをおすすめします。
B1には8つの物語が収録されていて、内容のバリエーションが豊富でした。
恋愛、友情、家族、旅など様々なテーマがあり、1話ごとに完結するため多読にも向いています。
まとめ
スペイン語の中級レベルになると、リーディング教材の選択肢は意外と少なくなります。
長編小説はまだ難しいけれど、単なる例文集ではなく、ストーリーを楽しみながらスペイン語を読みたい。
そんな時期の多読教材として、このShort Storiesシリーズは役立ちました。
特に、
- A1〜B2までレベル別に用意されている
- Kindle Unlimited対象
- スペイン語本文と段落ごとの英訳を比較できる
- 短編なので継続しやすい
という点が、中級スペイン語学習者にとって使いやすいポイントだと思います。