今回は英語を始めとする外国語を勉強している初級〜初中級レベルの方に向けて、語学学習に必要な習慣づけについて考えていこうと思います。
- 前提①:モチベーション・やる気に頼らない
- 前提②:習慣づけるには最低21日間かかる
- 自分の今のレベルを知る
- 到達可能で明確な目標を設定する・更新する
- 毎日5分〜10分から続けられる勉強を始める
- 自分のレベルに合った教材で勉強する
- Meetupでイベントに参加する
- 番外編:「推し」を見つける
前提①:モチベーション・やる気に頼らない
人のモチベーションは天気のように波があるので、なんだかやる気MAXな日があれば、同じくらいやる気が出ない日だってある。なので自分のモチベーションっていう感覚的なものは頼りにならない。だから大事なのはモチベーションじゃなくて生活の中での習慣づけ。
前提②:習慣づけるには最低21日間かかる
行動心理学で、一般的に新しく何かを始めた際、それを習慣づけるには最低でも21日間かかるという理論があります。
行動心理学に「インキュベートの法則(21日間の法則)」があります。 これは、新たに習慣にしたいことを21日間続ければ、最初は意識していた行動(顕在意識)が無意識の行動(潜在意識)になり、定着するというもの。 日数についてはさまざまな説がありますが、何かを一定期間繰り返しているといつの間にか自分の生活の一部になります。
これは語学学習においても同じことが言えます。
これまで何となく勉強していたけど、ちゃんと習慣づけたいと思っている人は、まずこれからの21日間は生活の一部として浸透するまで頑張って続けてみてください。
自分の今のレベルを知る
以前のduolingoの紹介記事でも言及したのですが、語学の習得には大きく6つのレベルに分けられます。
下の表は英語のレベルですが、大体どの言語でも同じレベル分けが当てはまります。
まず自分は今どのレベルにいるのか・どのレベルが一番近いのか、見極めることでこれからの学習のペースや目標が見えやすくなってきます。
※画像はnisai Japanより
CEFRの各レベルのもっと詳しい情報は以下のサイトを参照ください
nisai-british-onlineschool.com
到達可能で明確な目標を設定する・更新する
私はトータルでスペイン語を1年半ほど勉強しているのですが、最初の半年は週1ペースでスペイン語のクラスを受けていたにも関わらず明確な目標がなかったので大して伸びませんでした。そして2020年にコロナが始まったこともあり、しばらく教室に通えなくなり中断してしまいました。
2023年の秋ごろに再開するのですが、2回目は「まずは、スペイン語技能検定5級に合格する!(A1初級レベル・英検3級程度)」と目標を立てたので、教室に通う意味もハッキリし、勉強する目的ができました。
そして今は一つ上のレベルの4級合格を目指してステップアップしています。
毎日5分〜10分から続けられる勉強を始める
語学学習の習慣づけにおいてやっぱり一番始めやすくて続けやすいのがduolingoだと思います。
duolingoは初級レベルからだと挨拶や自己紹介などの簡単なフレーズから始まり、現在形・過去形・未来形といった時制の活用に発展していきます。
duolingoの続けやすいところは、毎週リーグ戦になっていてリアルタイムでスコアが更新され、順位の上がり下がりがあることで、順位を落としたくない・上のリーグに上がりたいといった気持ちにさせられるところです。他のユーザーと競争させるのは良い点でもあり、同時に悪い点もあると思うのですが、「毎日続ける」という目的においては持続せざるを得ない状況に置かれるので習慣づけにピッタリと言えます。
自分のレベルに合った教材で勉強する
これも大事な点だと思います。英語を勉強してて将来的にペラペラになりたい!というゴールがあってもいきなり英語字幕で映画を観たり、流行りの曲を聴くのは、「慣れる」という意味では効果はあるのかもしれませんが、結局知らない単語やフレーズばっかりでは頭には入りません。初心者〜初中級者(CEFR A1-A2)レベルでは、ネイティブ向けに作られたコンテンツではなく、外国人として勉強している人をターゲットにした学習教材で勉強を始めるのがオススメです。
英語学習のオススメPodcast
音声コンテンツが好き・耳から聴いて勉強する方法が合っている方にオススメのPodcastは「All Ears English」です。
電子書籍(Kindle)
Kindle Unlimitedに登録している人は電子書籍を使ったリーディングも効果的です。
例えばこの本は英語の現在形時制だけを使った初心者向けのストーリーを読んで勉強できます。
同じ方法で「〇〇○(勉強している言語)Level (BeginnerやElementary) short story」等のキーワード検索すれば、他の言語のストーリーもヒットします。
YouTube
こちらのYouTubeチャンネルは英語、スペイン語、フランス語、アラビア語、ドイツ語、ポルトガル語といった様々な外国語習得に対応しています。
Meetupでイベントに参加する
一人での語学学習ほど孤独で続けにくいものはありません。
Meetupは基本的に同じ趣味のイベントを通じて仲間や友達を作れるアプリです。
語学系のイベントもたくさんあるので、ネイティブスピーカーや同じ言語を勉強している方と繋がることができます。
地域や習得中の言語によってイベント数に異なりはありますが、私が住んでいる大阪や周辺の京都・神戸などでは簡単に英会話や英語を勉強している日本人 x 日本語を勉強している外国人などの交流イベントが見つけられます。
実際に私はMeetupのアプリを使ってスペイン語のイベントを見つけ、依頼定期的に通うようにしています。何度か同じイベントに通っていく内に顔見知りになり、知らない単語やフレーズを教えてもらったり、新たな文化について触れる機会もあり、語学学習+アルファで楽しめるのがMeetupの良いところです。
番外編:「推し」を見つける
これは英語以外の外国語を勉強している方に多いのですが、特定の国の芸能人や有名人を推している方はとても勉強の熱意が高いです!例えば韓国語を勉強している人の中にも特定のK-POPグループのメンバーや俳優のファンで熱心に応援されているタイプが多いですよね。
上記で挙げたスペイン語のMeetupでは、スペインのあるスポーツ選手のファンになったことをキッカケにスペイン語を勉強するようになった方に出会いました。その方はスペインまで行って推しの選手に会って話したこともあるし、今ではそのスポーツイベントがある時は現地のメディアにインタビューされ、スペイン語で受け答えをするまでになられたそうです。
モチベーションより習慣づけが大事だと説いてきましたが、「推し活による語学学習」は完璧に好きという気持ちによるモチベーションによって続けられるものだと思います。
なので推しを見つけることもオススメの外国語勉強法の一つです!