2023年6月6日に開催された「ZEN大学」の発表会を生放送で視聴したので、分かった点と気になった点をまとめてみました。
https://www.youtube.com/live/kuC1GxJ7KMs?feature=share
概要
ZEN大学は、ニコニコ動画で有名なIT企業のドワンゴと日本財団が共同で設立する通信制大学です。
ドワンゴはN高・S高(N高等学校と高等学校)で知られる通信制高校を数年前に開校しており、この2校がとても評判が高く、この度これらの高校生の進学先としてZEN大学の立ち上げが決定。もちろん社会人にも間口は開いています。
2025年の4月に開校予定で、学部は一つ、年間の授業料は38万円。
1. 日本初の本格的オンライン大学
現在までに日本全国に通信制大学は40校前後存在していますが、ZEN大学が他の通信制大学と一線を画するのは、日本初の本格的オンライン大学という点。
135にも渡る科目の全てがオンデマンドの授業に対応。講義はZEN大学の教授軍によるオリジナルのもので、現在制作の真っ只中。最終的にはビデオの総数は12,150本になることが予想されています。
最近は以前の記事でも触れた「Udemy」や「Coursera」といったMOOCが広まってきていますが、主流なもののほとんどがアメリカや欧米発の中、日本では大型のプラットフォームというものがなかったので、これは画期的です。
YouTubeに慣れている世代にはとても学びやすいシステムですね。
2. 最先端のAI(人工知能)が学べる
「知能情報社会学部」のメインになるのはAI。最新のAIの理論にディープラーニングの入門といったカリキュラムがたくさん提供される様です。
といっても昨日の発表会で必須科目は最低限に抑えられるとアナウンスしており、多くが自由選択科目になるようなニュアンスでした。
他にも世界で2番目となるIUT理論(日本で生まれた世界的な数学理論らしい)をZEN大学で学ぶことができます。
※この科目は非常に高度な数学の知識が必要とされるので、卒業を目指す上では取らない方が良いと明言されています。また講義は全て英語で行われるので、興味本位では絶対に履修しない方がベターかと。
3. 産業史を学べる歴史プロジェクトが興味深い
日本の有名な企業の歴史研究の科目があり、アニメやゲームといったサブカルチャーを活用した学びが出来るところが面白いと思いました。
「日本のカルチャーを世界に広げる」が目的の様です。
オタク文化を追求でき、それを学術的な面で発揮できるのでサブカルチャーが生活の大半を占めている私のような人種は俄然興味があります。
他にもクリエイティブな分野に国際交流など、とにかく学べる・活動できる範囲が広いです。
まとめ
私が現在(2023年)通っている産能大通信が年間の授業料が20万円(教科書・テスト代込み)なので、通信の大学で年間授業費が38万円と聞くと少し高く感じてしまうところです。
ですが、産能は教科書一冊で完結する形になってるので、一人で勉強できるのが良い点ですが、オンライン学習に対応してる部分は少なく(レポートと提出と試験の受験がメイン)、学びのシステムとしては古いところがデメリットに感じているので、こういった最先端化されたシステムが一番の魅力に思いました。
6/14 追記
請求した大学の資料が届きました。
パンフレットのFAQによると、3年次の編入学は最短で2027年の4月の予定とのことです。